ロビーのざわつきと弦が奏でる音楽が、ソファに並んで座る二人の気まずさを救ってくれた。 山崎は瞼を落とし、しばらく動かなかった。杖を身体の中央において、両手でその杖に体重をかけている。 誠一郎はビルマという言葉にただ惹かれて、ここまできたこと…
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